すずき超え

はてなで炎上するのが夢です

ほんのかんそう「事故物件怪談 恐い間取り」

Amazonプライムに「地獄先生ぬーべー」が今置いてあるので最終回の次の総集編というのを見つつ(こんなの作られてたのね)

 

そういえば、美神はやらないのかな。

 

「恐い間取り」読み終えた。

 

事故物件怪談 恐い間取り|二見書房

 

著者 松原タニシ   さん。

 

事故物件に住んだ話など。

長い間、ちゃんと本を読んでいた人が、賢い文章で書いた本。

 

あの話を最後に持ってきたのが、とても良い。

この話は、ツイキャスでリアルタイムで私も見ていたので、「?????」となった後、しんみりした。

 

喜んでくださったんだろうなあ、とぜんぜん部外者にもかかわらずたまにしみじみ思いだしたりしていたエピソードだった。

 

私は、こういうお話のほとんどを怖がらないので参考にならないと思いますが、読書サイトなどを読むと、「恐かった」という感想が圧倒的に多いので、こわいはなしが好きな方にもおすすめ。

 

怖くない人にも、構成がよくて気持ちの良い読了感です。

 

著者の松原タニシさんが、書くために一時かんづめになったところが、個人的に一番怖かったw

おばあちゃんは「そんなところでボーっとしてるからひき殺されるんだよ」と言えと教えてくれた

小学生は怪談好き

小学生まんなからへんの頃にはじめて怪談に触れたのは、クラスのアホ男子からだった。

聞かれもしないのにいきなり皆の前で「学校の七不思議」てきなものを喋りだした。

 

私はそこで面白いなと思って、家に帰って親に「なんか怖い話ない?」と聞いたが、ほぼ皆無だった。

 

たえちゃんのおばあちゃんも哲学的なひとだった

 

クラスの女子で、普通の話題でもなぜかいつも重い哲学的な話し方をする、たえちゃんという子がいた。(ちなみにすずきも女子です)

 

たまに、おばあちゃんやおじいちゃんの話をしてくれた。

(たぶん、たえちゃんが深く重く考えがちなのは、彼らの影響だろう)

 

たえちゃんのおじいちゃんは、「アナログ時計のほうが優れておる。一目見て後何分かというのがわかるじゃろう。計算不要じゃ」などと名言を残している。

 

たえちゃんのおばあちゃんが「そんなところでボーっとしてるからひき殺されるんだよ」って言った

さて、怪談にハマっていた私は、定番の「道端のお地蔵さんに意識を向けると、とりつかれる」という話を怖がっていた。

 

道端のお地蔵さんというのは、その道で交通事故にあって亡くなった方を悼むために立てられていたりするからだ。その亡くなった方の霊に取りつかれるぞっていう怪談もよくあった。

 

そんな風に怖がっていた私に、たえちゃんは「おばあちゃんが教えてくれた」といって、こう話してくれた。

 

「道でお地蔵さんや、ひかれた動物を見かけたら、『そんなところでボーっとしてるからひき殺されるんだよ』と考えなさい、下手に同情したらとりつかれるから」

 

と。

 

おばあちゃんの教訓を自分なりに解釈してみたよ

 

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たえちゃんのおばあちゃんの言葉は、正直真理なんじゃないかと思う。

突然の事故で亡くなった方の無念さとか、家族の悲しさとか、そういうのはあるに決まってるんですけどね。

 

それに、このおばあちゃんの言葉もひどすぎるなってところがあって「だからそうなるんだよ!」っていう論法になっちゃってるので、これじゃあ「いじめられるほうも悪い」みたいになっちゃいそうで、ちょっとおばあちゃんひどすぎるんじゃないってのはある。確かに。

 

でも、おばあちゃんはそれが言いたかったんじゃない。

 

「とてもつらい事故があったらしいことを認識した。それとは別に、この人の人生はこの人の人生、私の人生は私の人生であり、いっしょくたにしてはいけない」

 

みたいになんていうか客観的にっていうか、「無駄な感情を働かせなくていい、まず自分の人生を歩め」っていうようなことが言いたかったんじゃないかって解釈する。

 

他人の人生を、私ら誰も背負ってあげられないってこと

 

です。はい。

 

「なるほど、あなたはそう思うんですね」のコミュニケーションスキル

 

あと、女同士って「だよね~」「うんそうだよね~」で会話を片付けちゃうことが多いんだけど。

 

ちゃんと「なるほど、あたなはそう思うんですね」という返事をして「考え方は人それぞれ」というのを明確にしつつ会話ができる人がいる。

 

これいいな、というわけで、できるだけそうしようと思っている。

 

相手が「自分と同じ考えだ」と感じ依存してくると、めちゃくちゃうざいからである。

 

世の中には「誰かアタシの人生を背負ってくれないかな?」と考える意味不明な人もいるのだ。

 

謎だ。