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すずき超え

はてなで炎上するのが夢です

桜井章一「運を支配する」 ほんのかんそう

そういえば、麻雀とFXの心理戦は似ていると聞きました。

「運を支配する」内容ざっくり

なぜ運は特定の人に集中するのか? 東証一部上場のベンチャー経営者と、無敗伝説の雀鬼が突き止めた39の“ツキの極意”とは。

Amazon「商品紹介」より 著者:桜井 章一、藤田 晋 Bコミさんがニコ生でこの本を取り上げられてて、聞いたその場でkindle版購入。麻雀を知らなくても読めます。 桜井章一さんは、麻雀のすごい人。1説には20年間無敗といわれます。

藤田晋さんは、アメブロでお馴染みサイバーエージェント代表取締役社長。2014年麻雀最強戦優勝者。 麻雀では師匠と弟子になる二人が、39(ふたりで書くのでタイトルは78)の細かいテーマについてそれぞれの考えを読者に指南という構成。

「ツイてる相手との戦い方」「負けの99%は自滅である」など興味深く私には期待通りの内容でした。それぞれの言葉が読め、1テーマごとに完結なのでパラパラ読みもできます。読みやすかったです。 師匠が「直感の9割は正しい」について語れば、次に弟子がそれを会社経営に当てはめて語ります。この繰り返し。

共著のおふたりについて

藤田晋 学生時代、すでに麻雀にハマっていた藤田さんは、桜井会長の主催する「雀鬼会」に1年通い教えを請い、その後20年あまり経ち、誰もが知る経営者となりました。2014年の近代麻雀主催「麻雀最強線」では優勝をしています。 「雀鬼会」で桜井会長から教わったことは少なくないのだそう。

仕事や経営で結果を出している人は必ずしもガリ勉のMBAホルダーではないのは、誰でも想像がつきます。藤田さんは”運やツキといった目に見えない流れを読む勝負勘”がなければ知識も地位もフルに活かすことはできないと言います。

 

この本で、桜井会長の言葉をビジネスマン向けに翻訳、分析をしたということでした。 桜井章一 2016年の8月で73歳になる桜井章一さん(桜井会長)は、無敗の雀士として有名です。ただ大言壮語のエピソードもあり、やくざの世界にも居た昭和の勝負師としては、来歴のイメージそのものの癖のあるお人柄のようです。

 

しかし、麻雀の生徒に対するメッセージは特殊な人生を一人で歩んできた人しか持たない一種の迫力があります。

 

私は、FXをスタートしたときにミッキーさんから桜井会長の「準備、実行、後始末」という言葉を教えてもらっていて、心の底に残っていました。 FXなら知識の準備のほかにPCや周辺機器、スキャル用の使いやすいマウスの予備、通信状態の複数確保、などなどが準備でしょう。勝負時には自分の考え通りに実行し、後始末は次に向けた反省や検証になるでしょうか。

 

これまでの桜井会長の数々の大風呂敷は割り引くとして、私自身も残っていていつも思い出す言葉は多いです。また、Amazonで「いつも同じことを言っている」という感想があるのですが、こういう人生訓、勝負訓のようなものがコロコロ変わる人もどうかと思います。

気づきを得られたテーマ

なるほど!とうなずきながらの読書でしたが、今の段階で印象に残ったテーマを思い出すかぎりあげてみますと、

・洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける

・逆風こそ順風

・見切りのタイミングを間違えるな

・パターンができたら自ら壊せ

・「ゾーン」に入る仕掛けをつくる

・キレればそこでゲームオーバー

・違和感のあるものは外す

・直感の9割は正しい

・ポジティブ思考は成長を妨げる

・運のない人ほど「確証」を求める

・借りをつくると運気は下がる

・空気はあえて読むな

 

スポーツなど他の勝負ごとにも充分通用するテーマです。私の場合は相場。 私にとっては、忘れがちで「何度も読み返したい」ものと「そうそう!やっぱりそうだよね!」と背中を押してくれたものとがありました。

 

書籍データ

新書: 235ページ 出版社: 幻冬舎 (2015/3/20) 言語: 日本語 ISBN-10: 4344983742 ISBN-13: 978-4344983748 発売日: 2015/3/20

Bコミさんがオッケーと言ってくだされたので「Bコミさんのブログ」リンク貼ります。 (おっと奇しくもアメブロですねw) Bコミさんは株の方ですが、マクロな話もニコ生で聞けるし円蔵さんとも仲良しだし。 

よんでよかったこと

読みやすいです。教訓も短くて覚えてしまうので、なにかのときに思い出し助けられています。 ただAmazonのレビューでは時間がかかって読みこなせないという人も居ました。

たぶん、勝負事や仕事でめっちゃ負けた経験、大失敗した経験があるほうが内容が沁み入るのではないかと推測します。 プロゲーマーの梅原大吾さんの本もですが、経済に直接関係なくても、第一線で戦う人の言葉はほんと沁みます。 きれいごとではなく「ゼロサムゲーム」としての相場に向かう時、使えるアドバイスはこういう方たちの言葉です。

洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける

 

これを私は、相場の時に繰り返し唱えるようになりました。

チキン利食い、チキン損切りなんかを防ぐためですね(笑)。 麻雀とは耐える時間の長いゲームなのだそうで、それを言い表した言葉です。

 

麻雀でも仕事でも、相場でも、胆力や持久力は大切です。良い意味での緊張と弛緩の融合、ゾーンが途切れたら負けます。 私は集中力がないのでしょっちゅう負けています。

あと、「このパターン、桜井会長の『チャンスに見える悪い流れ』ってやつかな?!」とか言ってます。 出来事に名前が付くのは、頭を整理できて行動と意思決定がスムーズになると思うのですが、どうでしょうか?

わたしにはイランかったこと

私にとって不要な内容、これがあまり無かったです。 これは、この本の構成によるところも大きいかもしれません。

対談や自伝だと、どうしても余計な昔話や愚痴が入ります。しかし、1つのテーマについて師匠が語った後、弟子がビジネスに例えてサッとまとめる、という形式で文章も短めでキレが良いと感じました。教訓集みたいなもので、余計な昔話など極力抑えてある印象です。

 

思い出話は、教訓を補足するためのたとえ話くらいだったと記憶します。 あとで書きますが、この本を「二人の自慢話ばかり」「成功してからの後付け解釈」と書いていた人も居ましたが、なんか私には役に立つことばかりに思えました。 「成功後ならなんとでも言える」と思うほど嘘っぽくない内容だと思います。私は、本物感を感じました。

わたしのかんそう:アメブロの悪口ばかり言ってすみませんでした

アメブロって芸能人のオフィシャルブログとかさあ、ショーやったりとかさあ、社長ってあれでしょ?ヒルズ族じゃなかったっけ、どうせ一発屋のチャライIT野郎でしょ~?

という印象を持っていた藤田さん、本で言ってることがちゃんとしていたのでビックリしました。

今までアメブロの悪口言ってすみませんでしたw

 

まあ「そんなに言うなら、ウチを潰すくらいの会社をオマエが作ってみろよ」と言われたら、土下座するレベルですからね。藤田さんご自身も、過去にアメブロが収益を出さない時期に叩かれて、それで鍛えられたと本にありました。 桜井会長が久しぶりにあった藤田さんを評して、本の中で

昔にはなかった勝負師の風格が備わっていた

と書かれてます。で、サイバーエージェントのホームページで久しぶりに最近のお顔を拝見したら、確かにご立派な経済人の風格を備えておられました。

わたしのかんそう:奥菜恵と結婚して離婚したチャライやつだと思っててすみませんでした

本の中で結婚生活が成功しているということを書いておられる藤田さん。 しかしこれを読むまで奥菜恵を社長という地位と金にあかせてゲットし、やっぱりだめで離婚したチャライIT社長」と思っていたので謎でした。

 

しかし現在は元秘書の働き者の奥様と再婚されているようです。この点も奥菜恵を選ぶよりは堅実さを感じました。しらんけど。 あまりにも関係ない人なので、奥菜恵さんだけ敬称が無かったですね、すみませんw 

みんなのかんそうのかんそう

Amazonレビューで桜井会長は昔、人にイカサマを看破されたことがあるなどのエピソードを見つけました。

そんなことあるだろうし、無敗というのもキャッチコピーみたいなもので、細かい事言えばキリがないけど本が面白かったし役に立ちそうだからいいや、と思っています。 対談本の方が良かった、ピンと来ない、意味がわからない、という人も。たぶん何か違うことを期待して読んだのかもしれません。

 

「勝った負けた」「切った張った」に夢中になった経験のある人の方が、理解しやすい内容かもしれません。 運なんて支配できない、桜井会長は場代を搾取する悪い雀荘のオヤジだなどの意見も。感情的で偏った批判のように読めました。勝負の世界は欲や恐怖、憎しみや恨みが渦巻くものです。

 

私に桜井会長の真相はわかりません。この本は良かったということだけです。

 

また、サイバーエージェントのサービスのすべてを賞賛する気もありません。 「クサい会社だと思っていたが、社長はそれなりだ、多少は見直した!」という感覚です。

えらい上からですねw この本は、私にとって必要な「洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける」などの言葉を届けてくれました。 こんなヘタレな人間の居る日本の片隅に、第一線の方の言葉が届くというのが読書のすばらしいところです。

「ゾーン」とは授業中に消しゴムのカスを丸めている時に訪れる

本でも「ゾーン」が取り上げられていました。 「ゾーン」の説明はちょっと難しいです。スポーツや仕事などで、邪念がない無心な状態なら真の実力を発揮できるみたいな状況をイメージしていただければ、ほぼ間違いないと思います。これは、目指したいけどどうやるんだとみんな悩むものです。

 

大人になって「ちきしょう!不景気だし安倍はバカだし、ちっともうまくいかねえや!」とやさぐれているオッサンでも、小学生の頃には「ゾーン」を必ず体験しているはずです。 それが授業中に消しゴムのカスを丸めている時です。

 

 人によっては、教科書のフランシスコ・ザビエルの顔に落書きをしていた時だったかもしれません。 (電子教科書悲しいですね) 先生の声も聞こえず、音も色もない世界で無心になっていたはずです。だんだん知識や経験が重なり、意図しないと「ゾーン」に入れなくなるので、みんな瞑想をしたりなんかするのです。「オレッチはゾーンに入れないから駄目だ」というわけでもなく、入り方を忘れてるだけなのではないでしょうか。

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 ※特に注意書きが無ければ、引用はすべて「運を支配する」より